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Alysa's 

Weed Pharmacy

植物療法家Alysaさん考案!
​薬草大麻のアントラージュ・レシピ

大麻取締法の改正によって、CBD製品のTHC濃度まで厳しく規制されてしまった今。ブロードスペクトラム製品で体調管理していた人のなかには、再び心身のバランスを崩してしまうのでないか…と、心配や不安を抱えている方もいるかもしれません。

 

不調のケアには、大麻草由来のナチュラルなアントラージュ効果を得ながらエンドカンナビノイドシステム(ECS)を整えるのがおすすめですが、日本ではまだ安心して使うことができません。そこで、ぜひ試して欲しいのが、カンナビノイドのアイソレート製品と薬草をブレンドした、植物療法家Alysaさん考案のアントラージュ・レシピです。

本連載では、不調別に役立つレシピからエンドカンナビノイドの欠乏を防ぐ暮らしのヒントまで、女性の心と身体にうれしい、とっておきのアイデアをお届けします。

Vol.1

​薬草大麻の薬効を支えるフラボノイドとテルペン

はじめまして。植物療法家のAlysaと申します。世界各地でハーブやセラピーの学びを深めながら、のべ2万人以上の方にハーブのパーソナルブレンドを提供してきました。

 

これまで植物療法家として20年近くにわたって、数多くのハーブを活用してきましたが、大麻草ほど優秀な薬草は知りません。学べば学ぶほどそのポテンシャルに驚くばかり!

 

日本では今、カンナビノイド製品に含有する微量のTHCも厳しく規制され、そのため現在国内で使用できる製品の多くは、大麻草から「CBD」あるいは「CBN」、「CBG」などのカンナビノイド成分だけを抽出・精製した「アイソレート」製品になります。けれど、大麻草の大きな魅力は、たった一つの植物のなかに数百種類もの豊かな化合物が含まれている点。これは、他のハーブにはなかなか見られない特長です。

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大麻草には160種類以上もの「カンナビノイド」、さらに大麻草の香りと風味を決定づける揮発性有機化合物のひとつ「テルペン」や植物の色素を構成し、抗酸化作用をもつ「フラボノイド」などなど、全草には数百種類もの有効成分が含まれています。これらのアントラージュ効果によって、それぞれの薬効が増強し、私たちの心身にいくつもの癒しと調和をもたらしてくれるのです。

 

今、日本で利用できる他のハーブで大麻草同様の薬効を持たせようとすると、現在の研究では何種類ものブレンドが必要になりますが、大麻草は一つの品種に多彩な有効成分が備わった、まさに薬の宝庫!

  

欧米を中心に大麻草の研究が進み、その有効性が医学的にも科学的にも明らかになり、日本でもいよいよ医療大麻実用化の兆しが見えてきました。今後さらなる研究に期待が高まる、大きな可能性を秘めた薬草大麻。不調に陥りやすい、ゆらぎ世代の女性が、暮らしのなかで心身のケアに役立てられる日がくることを願ってやみません。

身近な薬草のように、一般家庭の日常で、大麻草に含まれる成分を活用できれば多くの不調に対処できるのですが、日本では大麻草すべての成分を使うことができません。でも、大麻草と共通のテルペンやフラボノイドを含有する他のハーブやスパイスとカンナビノイドのアイソレートをブレンドすることで、なんと、大麻草本来のアントラージュ効果に近い薬効を再現できるんです!

 

そんなアントラージュ・レシピを紹介する前に、レシピの鍵を握る、大麻草に含まれる化合物のひとつテルペンとフラボノイドの魅力に注目してみましょう。

 

ECSに作用しているのはカンナビノイドだけではありません。テルペンとフラボノイドも影響している可能性があり、カンナビノイドの作用を増幅させていると言われているのです。

カンナビノイドに匹敵する働きを持ち、かつカンナビノイドの薬効を高めるテルペンとフラボノイド。この成分に対する知識を身につけると、普段お使いのアイソレート製品に、何をブレンドすると効果が高まるのか。そんな探求の幅がぐんと広がり、カンナビノイドのある暮らしが、さらに豊になっていくはずです。ご自身の感覚に耳を澄ませて、今必要なオリジナル・ブレンドを作るヒントに、ぜひ活用してください。

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flavonoid & terpene

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フラボノイドは、植物に色を与える色素成分で、抗酸化作用や抗炎症作用など、様々な健康効果をもつことが知られています。大麻草にも多くのフラボノイドが含まれており、ECSの調整に関与している可能性があり、現在も研究が進められています。

特徴

・フラボノイドには6,000種類以上もあるといわれている

・酸化ストレスから細胞を保護する抗酸化作用の働きがある

・植物の花や果実に鮮やかな色を与え、受粉を促す

・植物を紫外線から守る役割も担っている​

大麻草に含まれる代表的なフラボノイド

アピゲニン: セロリやパセリに含まれるフラボノイド。抗炎症作用、抗酸化作用、抗不安作用が期待されています。ECSへの影響はまだ十分に解明されていませんが、神経保護作用を持つ可能性が示唆されています。

ケルセチン: 玉ねぎやリンゴに含まれるフラボノイド。抗炎症作用、抗酸化作用、抗アレルギー作用が期待されています。ECSへの影響は限定的ですが、他の化合物との相乗効果でECSの調整をサポートする可能性があります。

色素成分フラボノイド

芳香成分テルペン

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植物、特に針葉樹や柑橘類などに多く含まれる香り成分。花粉媒介者となる昆虫を誘引したり、逆に害虫や草食動物を忌避する役割を果たすほか、高温や乾燥などの環境ストレスから植物を保護。一部のテルペンは抗菌作用や抗真菌作用、植物を病原菌から守る役割も担っています。

特徴

​・精神的な健康効果を期待しアロマテラピーに用いられる

​・一部のテルペンは医薬品にも応用。抗炎症作用や抗がん作用などを持つ

​​・数々の健康効果が期待され、研究が進む注目の成分

大麻草に含まれる代表的なテルペン

リモネン: 柑橘系の香り。期待される効果は、抗炎症、抗不安、気分の向上など。ほかのテルペンやカンナビノイドとのアントラージュ効果によってECSの調整を助ける可能性があります。

αピネン: 松のような香り。期待される効果は、記憶力向上、気管支拡張作用、抗炎症作用。CB1受容体への結合を阻害することで、THCによる記憶障害を軽減する可能性が示唆されています。

ミルセン: クローブのようなスパイシーな香り。期待される効果は、鎮静作用、筋肉弛緩作用、抗炎症作用。ほかのカンナビノイドの吸収を促進することで間接的に、ECSへ影響を与える可能性があります。

リナロール: 花のような香り。期待される効果は、鎮静作用、抗不安作用、抗けいれん作用。GABA受容体に作用することで、リラックス効果をもたらすと考えられています。

β-カリオフィレン: コショウのようなスパイシーな香り。期待される効果は、抗炎症作用、鎮痛作用。CB2受容体の作動薬として働き、炎症や疼痛を軽減する可能性があります。

植物療法家

Alysa(アリサ)さん

セラピストとして約30年に渡るキャリアを持ち、植物療法家としても国内外で活動する。 某有名ハーブ専門店に8年勤め、トップセールスを記録。現在まで、のべ2万5千人以上のパーソナルブレンドを提供。独・英・米の植物療法・アーユルヴェーダの使用方法を基にした、独自メソッドは多くの定評を得る。パートナーの難治性てんかんの治療法を模索する中でCBDに出会い、そこから大麻草の探究が始まる。現在、ハーブの力で、人々を本来あるべき健康な状態へと導く活動を続けながら、世界各地から厳選したハーブを使い、効能だけではなく味・彩りにもこだわったブレンドハーブの販売ほか、カンナビノイド製品の開発にも取り組む。

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Alysaさんが手がけるブランド「Felixina」 https://www.felixina.com/

Instagram https://www.instagram.com/felixina_herb/

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